筆者の主観的評価 |
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| 正式名称 | Acqua Mundo (アクア・ムンド) |
| 所在地 | Av. Miguel Estefno, 2001 - Jardim Tres Marias, Guarujá - SP, 11440-532 .Brasil (ブラジル、サンパウロ州、グアルジャー) |
| アクセス | 日本から、北米・ヨーロッパ・中東などを経由し、ブラジル・サンパウロへ。サンパウロの Terminal Jabaquara(ジャバクアラ バスターミナル)から、バスが毎日50本ほど出ています。所要1時間20分。グアラジャーバスターミナルについたらタクシーで。 |
| 入場料など | R $ 40,00 - 大人(約1200円) R $ 25,00 - 2歳~12歳の子供 (約750円) R $ 20,00 - 60代以上および退職者(約600円) 2019年現在 |
| 公式サイト | |
筆者の主観的評価 |
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| オススメ度 | 南米は大自然が強烈すぎて、水族館自体が少ないのですが、魚を身近に見られる施設としてはとても貴重です。 |
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| 訪問のしやすさ | サンパウロからもバスを使えばそこそこ簡単。 |
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| 内容の充実度 | 大水槽で、サメと一緒に泳げるなど、いろいろな工夫がされています。巨大なニシキヘビなど日本では見られないものもいます。(そもそも水族館にヘビ?なんてことは考えてはいけません) |
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| 総合評価 | 自称「O maior aquário da América do Sul(南アメリカ最大の水族館)」と謳っています。実際は・・・ですが、確かに南米には水族館自体が少なく貴重な存在だと思います。 |
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ヤシの木とどこまでも青い海。こんな海岸線沿いに水族館はあります。
道端に巨大なクジラの骨発見!ナガスクジラ系でしょうか?
海の方へ一歩踏み出すとそこは白い砂浜と青い海。
日本なら間違いなくビーチリゾートとして売り出している場所でしょう。
このきれいなビーチの向かいに水族館「AQUA MUNDO」はあります。無料の駐車場付き。
ここが水族館の正面。巨大な黄色いタコが目印です。
立派に見えます。さすが南米最大の水族館(O maior aquário da América do Sul)。
黄色いタコの下が入口です。
Bilheteria・・・チケット売り場です。大人で1000円ほど。ブラジルの物価とすれば、高くも安くもなく妥当な価格だと思います。
子どもや老人は割引がありますが、身分証明書の提示が必須です。
館内の様子。それなりに整備させていて、見どころいっぱいでした。
「サンゴ礁って何?」という説明板。幼生から成体になるまでなど、簡潔に分かりやすく書いてあります。ほとんどポルトガル語ですが。
広大な海洋を持つブラジルにもサンゴ礁があります。
熱帯魚の王様、と呼ばれるシクリッド科・シムフィソドン属 のディスカスがいました!
アマゾン原産の淡水魚で、日本でも熱帯魚として人気が高く高値で取引されている、と聞いたことがあります。自分の先輩は(日本で)これを自宅で飼っており「エサが肉なので水のpHが変化しやすく水質管理がしにくい」と熱く語っていたことを思い出します。
中型水槽がたくさんあり、見ごたえがあります。
おお、「ピラニアのタンク」と書かれた水槽を発見。当然そこにいる魚は・・・。
ピラニア! 一般的にアマゾンを代表する魚、というイメージがありそうですが、実はこちらではあまりにも一般的すぎて「代表」っていうよりも、「そこらへんにいる魚」という感じです。野鳥界でいえば、スズメまでいかないまでも、ムクドリとかモズのように「よく、そこらへんにいるヤツ」のような扱いみたいです。
ピラニア piranhaとはトゥピー語で「魚」を意味するピラ Piraと「歯」を意味するハニャRanha を組み合わせた言葉で、その名の通り「歯のある魚」。分類的には、ネオンテトラなどのカラシン目の、セルラサルムス科セルラサルムス亜科というらしいのですが、定義がたくさんあって、厳密には定まっていないらしいです。
自分はアマゾンやパンタナールで釣ったり、食べたりしてみましたが、釣っても面白く、食べてもおいしい魚でした。詳しくは・・・
パンタナール保全地域 Pantanal Conservation Area
中央アマゾン保全地域群 Central Amazon Conservation Complex
アリゲーター、クロコダイル、ガビルの3種が紹介されています。
日本では貴重なワニですが、ブラジルでは、田舎にいくとそこらへんに良くいます。爬虫類なので日向ぼっこをして体温をあげようとしていることもよくあります。
・・・でも「なぜ、水族館にワニ?」なんてことは考えてはいけません。
もっと「水族館になぜ?」と思うのがこれ
これは超巨大な・・・・アルビノのニシキヘビ!
解説によると、最大15m、450kgにもなるそうな・・。
ペンギンについての解説。
ピラルクです。アロワナ目アロワナ科ヘテロティス亜科。英語ではアラパイマArapaimaと呼ぶことが多いですが、日本語では原産地そのままですね。
語源は、やはりトゥピー語で「魚」を意味するピラ Piraと、赤い色素を持ち、化粧に用いる植物のウルク Urucuを合わせたもので、赤い魚、を意味します。1億年も変わらない姿を持ち、生きた化石とも称されますが、サンパウロ近郊で養殖されていて、食用にもされています。
ペンギンもいました。看板を見忘れてしまいましたが、胸に2本線があるので、マゼランペンギン(Spheniscus magellanicus)だと思います。
ペンギンプールもありました。屋外ではなく屋内なのは・・・盗難防止?
小さなサメ(ドチザメ?)のいる水槽には、アクリルの水槽内が見られる窓がありました。
ハナミノカサゴ・・だと思います。ミノカサゴと似ていますが、尾びれに暗斑があるので。
ここがサメと一緒に泳げるというプール。給餌の時間は書いてありましたが、それ以外は
建物の奥は、こんな感じの広いスペースに、体験コーナーや開放型の水槽がありました。実はここ。南米最大、と言っても、平屋の長方形の建物が1棟あるだけの水族館でした。でも、魚を見たり、子どもを連れてくるにはとても良い施設です。
ウミガメがいました。最近ブラジルでも海洋汚染や、生物保護が叫ばれてきて、カメの保護・育成にも力を入れている施設が増えてきました。
汽水域の魚の展示。
ここ、グアルジャー一帯の地図です。大都市サンパウロに近いものの、まだきれいなビーチもたくさんあるので、この町に海水浴に来る客も多くいます。
Pinnipeds・・・鰭脚類(ききゃくるい)の一覧図ですね。「ひれあし類」と訓読みしたほうが分かりやすかもしれません。 哺乳綱食肉目鰭脚亜目、もっと簡単に言うとアシカ科 Otariidae,アザラシ科 Phocidae,セイウチ科 Odobenidaeの総称です。
「今は工事中なので、出口は入口の横にあります」の表示
出口(というか入口)付近には、ブラジルでは超珍しいガチャガチャが。
こんなにある様子はなかなかお目にかかれません。
お菓子、飲み物類の販売コーナーの横になぜかATMが。
出入り口付近。ちょっとした飲食コーナーと物販売り場があります。